オラ無駄堂

「ほぼ発達障害」脳を乗りこなす日々

動作性IQと言語性IQの「落差」

      2018/07/05

動作性IQと言語性IQの「落差」

「動作性IQと言語性IQの落差が、問題なんです」

……とカウンセラー氏は言う。

「落差? IQっていくつもあるんですか……?」

……とぼく。
この、種類の違うIQ同士に差があるかどうか、が発達障害の度合いを測る、キモらしい。

IQいろいろ

マンガの主人公、金田一少年が作中でIQ180の天才児、とされているように、ぼくは、IQとは「頭の回転をとりあえず何となく数値化したもの」程度に思っていた。が、実際に検査し、結果について聞いてみると、ひとことにIQと言っても種類があることが分かった。

ぼくが今回受けたのは、成人用のウェクスラー知能検査で、「WAIS-III」というものであり、ぼくらの世代が小学生の頃に受けたものとは別物である(出てくる数値も全然違う)。

面白いのは、検査の結果わかるIQにもさらに細かい区分があることで、大きく分けると、上述のとおり、動作性IQ(PIQ)と言語性IQ(VIQ)の二つがある(ちなみにWAIS-IIIにはさらに4つのカテゴリでの分析があるようだけど、深入りするには理解が浅いので、ここでは端折る)。

発達障害とされるものは、ごく大雑把に言えば、IQの高い低いではなく、この2種のIQの「差」の大きさが問題となる。だから、「PIQが100、VIQが95」の人よりは、「PIQが120、VIQが100」の人のほうが問題が大きい、というわけだ。

つまりグラフ化した場合の凹凸のバランスが問題なのであり、発達障害は「発達アンバランス症候群」と呼び名を改めるべきでは、という専門家もいる(『発達障害に気づかない大人たち』星野仁彦、祥伝社新書、2010年)。

OK、そこまでは解った。
だが、そこに差がある、というのは、つまり、どういうことなのか?

エンジン出力の弱い軽自動車

「言語性IQは、いわゆる思考能力の高さを示し、動作性IQは、実際の行動としてアウトプットする能力の高さを示します。つまり、あなたの場合は、高馬力の高級車と思って運転しているけれど、実はエンジン出力の弱い軽自動車なのだ、というような感じです」

うーむ、なるほど。
身もふたもない言い方をすれば、ポルシェに乗っているつもりで貧弱な軽自動車に乗ってアクセルベタ踏みしている痛いやつってことですね先生。

メール越しの議論とかだととても捗るのに、実際に言葉での議論になると全然出せる言葉が思考に追い付かなくてモゴモゴ、というのはこういうわけか……と納得。

「球技は苦手でしたか?」と聞かれて「苦手すぎてあらゆる球技は滅びればいいと思っていました」と答えると、「出た―! やっぱり」と言われる。

ぼくのようなタイプの「ほぼ発」だと、どうやら空間認知とそれにともなう行動制御のズレが出るから、即断即応の求められる球技は苦手なことが多いのだそうな。

ありとあらゆる、スピードの要求されることが苦手な自分の姿が、IQ検査でも浮き彫りにされたわけである。幼稚園に通っていたころには、昼休みの時間をすべて使いきるくらいのペースで優雅に弁当を食べていたらしいので、疑う余地はなさそうだ。

……それじゃあ、どうすんのよ?というのは、また記事をあたらめて。

余談ながら、はじめちゃんこと金田一少年のIQを調べていて行きあたったこの記事が面白かった。後ろのほう、数字適当すぎだろ、という。
「IQ・知能指数が高いキャラクターまとめ。天才の頂点に立つのは?」

 - プロローグ的なもの